きちきちさん
パチンコ・スロットに魅せられ 打ちまくり。元スロプロからパチンコ開発職への華麗な転職を果たし、そしてより面白い台を作ろうというきちきちさんのコラム。
大型新台導入、入れ替えについて
毎日仕事でもプライベートでもパチンコ・スロットにどっぷり浸かっているというのに
やはり気になるのは新台情報。
パチンコ業界というのは他の業種と比べても特に守秘義務というのが強く課せられます。
ですので、いくら内部にいても自分が関わっている機種以外の情報というのは
ほとんど一般のユーザーと変わりません。
最近は戦国もの、荒波スペックの発売ラッシュだなぁ。
なんて思っていたのですが、海物語ＩＮ地中海以来でしょうか。
大型新台登場ですね。
CR スーパー海物語IN沖縄2
この海シリーズというのは他の機種とは別格でして、
プロからしてもホールにしても もちろん私のようなメーカー側からしても、
大注目機種です。
ホールさんはもちろん大量に導入したいと思っていますし、
楽しみにしてるユーザーの方も多いでしょう。
過去に記憶に残るような大量導入された機種といえば
「海シリーズ」を筆頭にバトルスペックでは「北斗の拳」や「花の慶次・斬」
などでしょうか。どれも前人気も高く、大量導入したホールが非常に多いですし、
実際ホールも非常に賑わっていました。
しかし、こういった人気機種の大量導入というのは
パチンコを収入につなげたい。と考えるユーザーから見ると
あまり良い事ではない場合が多いです。
その大きな原因は・・・大量に導入されるがゆえのホールの莫大な入れ替え費用の負担。
パチンコの新台は一般的に１台が３０万円～４０万円で販売されています。
例をあげてみましょう。
・総台数４００台くらいの中規模店
仮に販売価格が一台４０万円で計算してみますね。
(すみません。沖縄２の正確な販売価格はわかりません。申し訳ないです。)
５０台購入したとしても５０台×４０万円＝２０００万円
多くの場合ホールは月単位で売り上げを集計しますから、
単純に通常の月と比べて２０００万円余分に売り上げが必要だということですね。
私はホール関係者ではないので、正確な数字はわかりませんが
４００台で２０００万円・・・。
普段よりも「回収の度合い」が増すことは間違いなさそうです。
やはり、大型新台導入の前後は回収営業は避けられない。ということになりますね。
実際に過去、大量導入があった時期というのは
回収に回ったホールが非常に多いです。
普段からものすごい売り上げを取れている店はあまり影響しませんが、
そういうお店は要するに普段からあまりお客さんに還元していないわけで
優良店と呼べるお店というわけではないですね。(笑)
だからといって「打つな」というわけではありません。
新台だけはソコソコ釘を開けるお店もあるでしょうし、
多くのユーザーの目が新台に向いているからこそ、打てるようになる台もあるでしょう。
こういった時期はホールが売り上げ確保に必死になっており、
厳しい状況であることを充分に把握した上で
「過度な期待をしない」「ハイエナに徹する」など
普段よりも判断基準を厳しくして立ち回る必要があるのではないか。と思います。
ちなみに・・・参考程度の情報として・・・・
新台の値段は人気機種の場合ほとんど３５万円は超えます。
３ＤＣＧを大量に使っていたり、版権そのものが非常に高価だったりすると
開発費用だけで数億円するので、
その分販売されるときの価格も高価になると考えてよいでしょう。
逆に版権ではなくオリジナルで、凝った役物も搭載されていない
羽モノのような機種は かなり安いです。
制作費はほとんど人件費だけですからね・・・・
こういった台は人気機種と比べるとホールの負担にもならず
長い期間回収営業に向かうということは少ないと思われます。
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