きちきちさん

パチンコ・スロットに魅せられ 打ちまくり。元スロプロからパチンコ開発職への華麗な転職を果たし、そしてより面白い台を作ろうというきちきちさんのコラム。

現場の声2 「射幸心」


新人開発者のきち吉が現場の声として少しづつパチンコ、スロット業界の
将来を考察していこうと思います。

今回は「射幸心」という言葉について考えてみましょう。

そもそも射幸性とは正確にはどういう意味なのか。
辞書・・・は持っていないのでネットで調べてみました。

射幸心
思いがけない利益や幸運を望む心。(goo辞書より引用)

ということなんですが、
そもそもこの言葉の意味自体が作られた言葉であり、意味としては曖昧ですが
もしかしたら勝てるかも。とか
楽をしてお金を得たい。と思うことを総じて射幸心と呼びます。
主にギャンブルの世界で使われる言葉ですね。

例えば
ホールさんでは「あの台が大当たりしやすいですよ。」とか
メーカーでは「一撃で何万発も出ますよ」ということをうたい文句にしたりする。
そういった行為が「射幸心を煽る」行為。とされます。

数年前までは「どれだけ爆発力を出せるか」といった業界全体の動きもありましたが
現在、大手メーカーの大半は「射幸性よりも遊戯性を追及」してると言っていいでしょう。

この射幸性の高さということに関しては開発現場でも現在の市場にある機種を
上限として開発しよう。という動きは非常に強いです。
(たまにズバ抜けた機種が出たりしますが例外ということで・・・)

が・・・しかし
パチンコやスロットというのは元来射幸心から生まれた存在です。
今でこそ遊戯台と呼ばれ、ゲームやアニメにも負けないような演出の数々がありますが

元々パチンコやスロットというのはギャンブルなのです。

多くのお客さんはやはり「勝ち」を求めてホールに通い
負けるためにホールに通う人はいないでしょう。

遊戯者の要望というのはやはり
「熱いリーチを外したからつまらない。」とか
「ショボいリーチで当たったから面白い」とか
そういった意見が非常に多いです。

しかし・・・だからこそ私が今訴えかけたいのは

高いギャンブル性=ユーザーを極端に限定してしまう

ということです。
最近のスロットは勝てなくなった。とか
パチンコでは一回の大当たり出球が少ない。とか言われていますが
スロット4号機のAT時代のようになってしまうと、今度はお金に余裕のある人しか
ホールに通えなくなってしまいます。また、個人で負債を抱えてしまい、
自分ではどうしようもなくなる。といった不幸な人も残念ながら増えてしまうでしょう。

過去にそういったことが現実にあったということで、
今、各メーカーは射幸性を抑えた台というものを一般的にするために必死になっています。

今よりもっともっと、ゲーム性を高め、
射幸性を抑えたままで新しい客層をパチンコ屋に呼ぶことで
パチンコ店、メーカー、ユーザーというパチンコ、スロットに関わる人たちの
社会的立場というものは向上していくのではないか。という考えがあるからです。

昔のように簡単に何万円も使わずに済む。
演出技術の向上でアニメや映画を楽しむかのようにホールに通うことが出来る。

目を向ける場所を変えれば「射幸心を煽る行為」に対する厳しい規則は
業界にとって決してマイナスではないと思います。

この先、規則がどのように変わっていくか。というのは完璧には予測は出来ませんが

今よりももっともっと技術が向上していけば、まるで映画を見に行くかのように
パチンコ店に通うようになる日がもしかしたら来るかもしれませんね。

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