きちきちさん

パチンコ・スロットに魅せられ 打ちまくり。元スロプロからパチンコ開発職への華麗な転職を果たし、そしてより面白い台を作ろうというきちきちさんのコラム。

現場の声4「デフォルメキャラ」


新人開発者のきち吉が現場の声として少しづつパチンコ、スロット業界の将来を考察していこうと思います。

ホールに版権もののパチンコが多くひしめく中で、開発者としては
非常に大きな問題があります。

それは版元さんとの契約

元々がアニメやゲームである場合、その著作権及び使用権は版元さんが持っています。
これは厳密に言うと、「版権」という言葉自体が造語であり正しい言葉ではなく、
正式には「知的財産権」と言われています。

しかし、現場では版権、版元さん、という言葉が一番使われるので
あえてここでは版元さん。と呼びますね。

今回はその中でも特に原作ファンからの批判の多いデフォルメキャラについて。
現在市場にある機種の多くは原作には登場しないデフォルメキャラが登場しますね。
特に通常時に。

例えば・・・・ガロ、冬のソナタ、エヴァンゲリオン、等々。

逆に全く登場しない機種もありますね。
例えば・・・・花の慶次、仮面ライダー、等々。

どちらにも言えることなんですが、多くの場合デフォルメしたキャラクターを
作成するかどうかという決定権は版元さんにあります。

開発側からすれば、デフォルメキャラを用いてギャンブルというカテゴリから抜けだした
ポップな雰囲気を出したい。という思いもありますし、
映像作成の面でもアニメーション作成の時間が大幅カット出来るなど、
メリットはたくさんあります。

しかし・・・
版元さんからNGが出ることも多いです。
なので、ある機種にはデフォルメキャラが全く使われていない。
なので、なんだか演出が重い印象になる。

なんてことになるのですね。

さて、ここからは私の個人的な意見です。
話半分で読んでもらえるとありがたいです。

わたしは原作があまりポップな印象がないのに
わざわざデフォルメキャラを作る必要はないと思ってます。

なぜか多くのメーカーは、とりあえずデフォルメしたキャラクターで通常時を埋めたらOK。
みたいな動きもあります。

これはほとんどの場合が台を作成する企画者ではなく、
費用を出す会社としての体系であることが多いです。

パチンコを遊戯として認めてもらい、一台でも多く売りたい。という考えから
ポップでコミカルなキャラクターをたくさん使いたい。
ということはわかるのですが、
原作の雰囲気そのものを壊してまでデフォルメキャラを作成するというのはどうなんでしょう・・・

結果的に冬のソナタや牙狼のようにデフォルメキャラを用いて記録的な販売台数を
誇る台もありますが、
原作の雰囲気を重視して発売された花の慶次がヒットした例もあり、

やはり、スペック、演出の両面でどれだけ原作と同じ空気を作り出せるか。
ということがこれからの市場では求められるのではないか。

と上司には言えず、一人、心の奥底で思っております・・・(笑)

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