大当たりで得た出玉を、その日に景品に交換せずそのまま店に預けておく制度です。
ホール側からは常連客のつなぎ止めに利用価値が多いようです。
お客側からは閉店ギリギリになっての長蛇の換金待ちを避ける事ができ、
換金が当日のみ有効後日無効の扱いを行っているところもあり
(建前だけの場合もありますが)それを貯玉することで後日に持ち越すことが可能です。
さらに少数の余り玉が生じた場合も、
交換玉数まで貯玉して後日交換も可能ですから端数の無駄がなくなります。
「パーソナルシステム」で知られるようになった「各台計数システム」の機能に、
多くの場合この貯玉システムも組み込まれており、
この場合はカウンターまで行かなくても良い便利なものです。
貯玉で注意すべき事は「再プレー手数料」と「換金差額」及び万一での保証です。
再プレー手数料が無料であれば問題ありませんが、
手数料がどれだけ控除されるかはホールで確認が必要です。
手数料と換金差額が有利に立ち回れる重要な条件です。
そのホールが「30玉交換」であり「再プレー手数料なし」であれば、
貯玉は大いに有利になりますから景品交換は全て貯玉するくらい積極的に利用するべきです。
ただし貯玉は基本的にホール独自の制度のため、
万一閉店(倒産)した場合は貯玉は全て無効となってしまいます。
もちろん債権者として損害賠償訴訟もあるでしょうが、現実的には諦める事になるでしょう。
このため業界と警察等が中心となり現在は貯玉補償制度が考えられ
「一般社団法人 貯玉補償基金」があります。
そこには平成22年6月末現在、3,730ホールの加入があります。
その補償内容を見ると以下の通りです。
各店舗毎の会員様一人当りの貯玉/貯メダル口座の補償上限は各々玉25万個、
メダル5万枚の賞品となります。
※同一店舗で複数の会員カードをお持ちの場合は、
合算した貯玉及び貯メダルに対し前述の補償上限が適用されます。
※同一経営法人の複数店舗に貯玉及び貯メダルをお持ちの場合は、
店舗毎に前述の補償上限が適用されます。
補償上限は、今後、社会の趨勢に従って適宜見直されます。
業界発表では平成21年度の全国ホール数は12,652店だそうですから
まだ未加入店舗はありそうです。(貯玉制度を導入していないホールもあります)
自分のMYホールは貯玉制度はあり確認しましたら、補償基金には未加入でした。
倒産したらどうなるのと確認しましたら「閉店しないよう頑張ります!」と
力強いメッセージがかえってきました。
ご自身のホールはどうか手数料も含め確認が必要です。
有利ならば制度の有効利用がよろしいと思います、まあ貯玉できればの話ですね。